歴史講座 <紀州領と小笠原領の領分境>

a1

 

令和3年8月4日愛宕公民館歴史講座では、地形図(白地図)に旧伊勢街道と紀州領・小笠原領(幕府旗本領)領分境を明示し、地図に今までに収集・調査した写真を地図に貼り付け、展示解説しました。領分境は、河曲郡(かわわぐん)と奄芸郡(あんきぐん)の境となっています。江戸時代に幕府が大名の領地を公式に藩と名付けたことはなかったようです。明治政府が版籍奉還を行う際に大名の領地の公称としたことで定着したようです。大名の領地は「領分(りょうぶん)」が使われていたようです。今回の展示にあたり、参考にした江戸時代の史料にも「領分」が使われています。

参考にした史料:伊勢路見取絵図第3巻」文化3年(1806)、白子大絵図(寛政 鈴鹿市所蔵)、小笠原領地図(文化元年 白子郷土史前編)、伊勢国割絵図(樋田清砂氏所蔵)、江島地区自治会境界図(白子地区市民センターで確認)

a2a3a4a5a6

 

2021年8月5日 | カテゴリー :